建築士事務所の仕事とは・・・

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建築士事務所の仕事とは・・・

設計料というのは、余分に掛かる費用なのでしょうか。
建築の際、工事の品質や金額についてチェックできる建築の専門家が必要です。
クライアントの方に代わって、施工会社との間に入り、これを行うことに対する報酬として捉えて頂ければと思います。
工事中、要所での各種の現場検査、引渡し前の竣工検査を行うことで、
手抜き工事等がなきよう、設計図書通りの施工のチェックをし、品質管理を行います。
また、工事費の査定を行い、適正な金額であるよう予算管理も行います。

業務の流れ

1.調査・企画


・敷地調査(敷地形状、道路、周辺環境など)
・関連法規調査(建築基準法、消防法など)
・建築できる規模、用途などのチェック
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2.基本計画・設計


・建物の構造・規模の検討
・建築主からの要望の整理
・概略の平面図案などの作成
・大概算の事業費案の作成
・設計・工事監理業務の契約
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3.実施設計


・建築確認申請図書の作成、提出、取得
・所轄関連法規の申請・届出代理業務
・実施設計図(工事費見積依頼図面)の作成
・施工会社の選定助言
・競争見積合わせの実施補助
・工事費見積内訳所の内容査定
・工事契約にいたるまでの工事費の予算交渉・調整
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4.工事監理


・施工会社への設計図書通りであるようにの指示、指導
・工事契約立会い
・工事定例会議への出席
・施工図についての設計図との照合、確認
各種材料、機器類の選定、建築主への提示
・工事工程の確認と建築主への報告
・建築確認検査他各種検査の立会い
・追加・変更工事における見積書の査定
・竣工引渡し前の検査(機能、性能、仕上がりのチェック・確認)
・竣工引渡し立会い
・竣工後の維持管理等の相談、助言

工事監理業務について その1

建築士事務所の業務で設計業務の他に工事監理業務がありますが、
一般の方々には、この業務が十分に理解されていないと思います。
しかし、実は建築主にとっては建物の品質を確保する、工事予算を管理する上で、本来とても大切な業務であるはずと思っています。
建築士というのは設計図書を作成するのみならず、その設計図書の通りに施工がなされるように工事を監理するという大切な役割があります。この工事監理という用語も時として工事管理と混同されてしまします。工事管理は施工会社が工事上での工程管理、安全管理、予算管理、品質管理などを行う意味合いがありますが、これに対して工事監理は工事を監督するものではなく、設計図書の通りであることを確認する、そうでない場合には施工会社に是正するように指示する、建築主に報告する仕事をします。
施工会社による設計・施工の体制を全て否定するものではありませんが、そもそも、そのような体制では仮に工事監理者がいたとしても施工会社の工事監理者ではきちんとした工事のチェックができるでしょうか。建築主に替わって工事をチェックする業務は施工から分離した立場にある建築士事務所が行うべき業務と思います。
私達、専業の建築士事務所は工事監理業務を通して建築主の利益を守り、そのことで社会に貢献できる、社会からの要請に応えられるのだと信じています。

工事監理業務について その2

施工をしない専業の建築士事務所による工事監理業務とは具体的には、どのような業務を行うかについて、私の事務所での例によりご説明をします。
工事が始まると以降毎週1回、工事完成まで工事現場事務所にて定例会議を行います。
建築主、工事監理者、施工会社(現場主任)及び施工会社の協力会社である電気施工会社、給排水空調施工会社の担当者等が出席します。
定例会議での工事監理者の役割は主には以下のようなものがあります。

・工事の進捗状態の報告を受け、工程を確認し、工期を守るように求めること
・工事用の図面(施工図等)、各種設備機器類が設計通りであるかどうか確認すること
・設計時では決定していない外装、内装の色彩計画を建築主とともに決めること
・変更などが生じる場合の工事費見積の査定をすること
・また、私の場合は設計から工事監理まで一貫して行っていますので、設計時の建築主との打合せの経緯、設計の意図などを工事監理者として施工会社に伝達することも重要な役割です。

また、定例会議の他にも各種検査(配筋検査、鉄骨工場検査、コンクリート打設立会など)を行い、設計図通りであることの確認を行います。そうでない場合には施工担当者に是正するよう指示をします。
建物完成時には行政検査(建築確認完了検査、消防完了検査など)に立会います。
そして、施工会社が建築主に引渡しをする前に工事監理者として性能や仕上がり状態などを検査し、是正がある場合はそれを確認後、引き渡しを行います。
 以上のように、工事監理者は建築士として建築主に替わり、建物が設計通り施工されているかどうか、また、追加などが生じた場合の金額が適正であるかどうかのチェックなどを行います。工事監理業務の大切さを是非にご理解頂きたいと思います。